バカラのカードカウンティング

バカラはカードカウンティングで勝てる？

ランドカジノでは禁じ手のカードカウンティング。バカラでもカウンティング攻略を実践する事は可能です。

ここでは、バカラのカードカウンティングのやり方や、実際にカードカウンティングによってバカラで勝率を上げる事ができるのかを考察します。

カードカウンティングとは？

カードカウンティングとは、「カードをカウントする行為」です。バカラの文脈で言えば、ゲーム中に出現したカードの記録を取りながら、以降どのカードが出現しやすくなるかを予測する手法です。

カードカウンティングを通じて、どのカードが出やすいかをある程度予測できれば、PLAYERとBANKERのどちらが勝利しやすいかを見極める助けになります。

テーブルゲームのバカラではカードカウンティングの意味なし

すべてのバカラゲームでカードカウンティングが有効というわけではありません。例えば、コンピュータによって作動するテーブルゲーム版のバカラでは、カードカウンティングは無意味です。これは、テーブルゲームのバカラではゲームラウンドが終了するたびにカードがシャッフルされるためです。

一度出現したカードであっても、シャッフルによって次のラウンドですぐに再び出現する可能性があるため、カードカウンティングは効果を持ちません。テーブルゲームのバカラでカードカウンティングを行うのは無駄な労力ですので、注意しましょう。

ライブバカラはシャッフルまでカードカウンティングが有効

一方、ライブバカラではカードカウンティングが有効です。ライブバカラでは、ゲームラウンドのたびにカードがシャッフルされるわけではなく、一度出現したカードはシャッフルされるまでシューに戻りません。

そのため、シュー内に残っているカードの数が減っていき、カードカウンティングによって出現しやすいカードを予測することで、理論上、勝率を高める効果が期待できます。

バカラのカードカウンティング基本用語

バカラのカードカウンティングを行う際に、知っておきたい基本用語を簡単に紹介します。

デッキ

デッキとは、ジョーカーを除いた52枚のカードの束を指します。バカラでは、通常6デッキもしくは8デッキを使用してゲームが行われます。6デッキの場合は312枚、8デッキの場合は416枚のカードが利用されます。

各カード（数字）の内訳は以下の通りです。バカラでは10～Kは全て0点になるので一緒にまとめてあります。

シュー

シューとは、まだ使用されていないカードが入っている箱です。靴の形に似ている事からシュー(shoe)と言います。

バカラでカードカウンティングを行う際は、シューにどのカードが残っているのかを予測することが重要です。シュー内にどの数字のカードが多く残っているかを把握できると、賭けの的中率を高めることが可能です。

ディスカードホルダー

ディスカードホルダーとは、ゲームで既に使用されたカードが集められる箱です。ディスカードホルダーに置かれたカードはある程度貯まると、シャッフルされてシューに入れられます。

6デッキのバカラでAがすでに24枚すべてディスカードホルダーにある場合、それ以降ハートのAが出現することは絶対にないことがわかります。このように、ディスカードホルダーの状況を確認することで、出現するカードを予測しやすくなります。

バカラでのカードカウンティングのやり方

実際にバカラのゲームにおいてカードカウンティングを行う際の流れについて、詳しく解説します。

Step① ゲームの使用デッキ数を確認

まず、自分がプレイしているバカラが何デッキで行われているかを確認することが重要です。通常、各ゲームのヘルプ画面やルール説明から使用されているデッキ数を確認できます。ライブカジノのバカラでは、8組のデッキを使用するゲームが一般的です。使用するデッキ数が少ないほど、カードカウンティングの成功率は高まります。

Step②テーブルに出たカードをカウントする

次に、実際にゲームを進めながら、出現したカードを地道にカウントしていきます。メモ用紙に各数字を記載し、出現したカードを「正」の字で記録するのが簡単な方法です。10と絵札（J、Q、K）については個別に記録するのではなく、まとめて「0」として記録するのも一つの方法です。

カウンティングの精度を保つために、1回でもメモを取り損ねると、後の判断に大きく影響する可能性があるため、集中を切らさず、確実にメモを取り続けることが大切です。

バカラのカードカウンティングにより勝率を高める方法

カードカウンティングを活用して、バカラの勝率を高める具体的な方法について詳しく解説します。

バカラで3枚目のカードが配られる条件を理解しておく

カードカウンティングを効果的に行うためには、バカラにおける3枚目のカードが配布される条件を理解しておくことが重要です。バカラでは、PLAYERとBANKERにそれぞれ2枚のカードが配られた後、PLAYER側に3枚目のカードが配られるかどうかは以下の条件で決まります。

PLAYERに3枚目のカードが配られる条件

BANKERに3枚目のカードが配られる条件

このように、PLAYER側はBANKER側に比べて3枚目のカードが追加されやすいことがわかります。

シューに4以下のカードが多いときはPlayer勝利のチャンス

シューに4以下のカードが多い場合、PLAYER側の勝利の可能性が高まります。PLAYERが3枚目のカードを引く際、合計ハンドが10以上になる可能性が低くなるためです。

また、BANKERは合計ハンドが3～5の場合でもスタンドすることがあります。したがって、シューに4以下のカードが多いと、PLAYERのハンドが強く、BANKERのハンドが弱くなりやすい状況が生まれます。

シューに6以上のカードが多いときはBanker勝利のチャンス

逆に、シューに6以上のカードが多く残っている場合、BANKER側の勝利の可能性が高まります。PLAYERが3枚目のカードを引く際、6以上のカードが出現すると、PLAYER側のハンドが10を超えてしまい、弱くなる可能性が高くなります。

一方、BANKERは合計ハンドが3～5でも条件次第でスタンドするため、3枚目のカードを引くことによるハンドの弱体化リスクが低くなります。

シューに特定のカードが偏って残っているときはPair成立のチャンス

カードカウンティングによって、特定の数字や絵柄が全く出現していない状況がある場合、Pairというサイドベットが成立するチャンスです。Pairは、同じ数字や絵柄のカードが2枚配られることで成立し、通常の勝敗を当てるよりも高倍率の配当が得られます。

サイドベットの還元率は低いため、毎回賭けるのはおすすめできませんが、カードカウンティングで的中の可能性が高い状況を見極められれば、Pairのサイドベットを当てる確率が高まります。

バカラのカードカウンティングに関する注意点

バカラのカードカウンティングは、勝率を高めるための有効な手法ですが、実際に利用する際にはいくつか注意したい点があります。

1. カードカウンティングはランドカジノでは禁止

本場のランドカジノでは、カードカウンティングは禁止されています。筆記用具やメモ用紙を取り出してカウンティングを行うと、ディーラーやカジノ職員に没収される可能性があります。頭の中で整理する手法もありますが、膨大なデータを正確に記憶し続けるのは現実的ではありません。

カードカウンティングは、主にオンラインカジノのライブバカラでのみ有効な攻略法であることを理解しておきましょう。オンラインバカラでは、カードカウンティングを行ってもとがめられることはなく、安心してプレイできます。

2. カードカウンティングをしても勝てるとは限らない

カードカウンティングは勝率を高めるために有効な手段ですが、必ず勝てるわけではありません。

バカラは運の要素が強いゲームであり、シューに4以下のカードが多く残っている状況でも、BANKERが勝つことも十分にあり得ます。カードカウンティングはあくまで参考程度に留め、最終的なベット判断には直感も重要です。

3. バカラでのカードカウンティングは効果が薄い

カードカウンティングが効果的なゲームとしては、バカラのほかにブラックジャックが有名です。ブラックジャックでは、賭け後にも「ヒット」や「スタンド」といったアクションが取れるため、カードカウンティングが有効に働きます。

一方でバカラは、ベットした後は結果を待つのみで、配られたカードを見てからのベットはできません。そのため、バカラでのカードカウンティングはブラックジャックに比べて効果が限定的です。

4. カードカウンティングは時間効率が悪い

カードカウンティングは効果を発揮するまでに多くのラウンドを要します。最低でも100枚分の出現記録を取る必要があり、20ラウンド以上はカウンティングを続けなければなりません。しかも、カウンティングの結果、特に偏りがない場合、どの賭け方でも勝率が上がらないこともあります。長時間カウンティングを行っても、大きな成果を得られない可能性がある点には注意が必要です。

5. カードカウンティング必勝法を謳うツールには注意

バカラのカードカウンティングに関連するツールやコンサルティングなどは詐欺の可能性が高いです。バカラの勝敗を確実に予測する方法は存在しません。

さらに、ツールによっては「第三者によるベットの関与」としてオンラインカジノの規約違反とみなされ、出金拒否やアカウント凍結といった処分を受ける可能性もあります。