トランプゲームには4人で遊べるものが数多くあります。ここではその中から特におすすめの10種類を厳選して、その遊び方を説明します。
- 4人用トランプゲームの種類を知りたい
- 4人で遊べる、ちょっと珍しいトランプゲームを知りたい
- ルールが簡単ですぐ遊べる4人用トランプゲームを知りたい
4人用トランプゲームの種類
トランプゲームは、世界中で最も楽しまれているゲームと言ったも過言ではありません。特に4人用のトランプゲームは、家族や友人との集まりで楽しむのに最適な選択肢となっています。
この記事では、4人で楽しめるトランプゲームの種類を紹介し、それぞれのゲームの魅力とルールの基本を解説します。七ならべ、神経衰弱といった有名なゲームから、ページワン、ドボンといったユニークなゲームまで、多種多様な種類があります。友人とのゲームナイトや家族の集まりで、これらの4人用トランプを試してみませんか?
七並べ
七ならべは、手札からカードを場に出して先に手札がなくなった人が勝つトランプゲーム 4人で遊べるルールです。
① プレイヤーにカードを配る
ジョーカーを含めた53枚のカードをシャッフルしてプレイヤーに1枚ずつ配ります。プレイヤーは手札に「7」があれば場に出し、4枚の「7」カードを縦に並べておきます。
② カードを出す
ダイヤの7を出したプレイヤーから左回りに1枚ずつ、場に置かれたカードに対して順番になるよう手札から1枚カードを選んで置きます。
たとえば「7」に対して「6」か「8」またはすべてのカードの代わりとなるジョーカーを置けます。同じマークのカードに続けるようにして置いていきます。たとえば「6」に対しては「5」のみ、「8」に対しては「9」のみ続けて置けます。
③ 「パス」は3回まで
出せるカードがない時、あるいはほかのプレイヤーが続かないようにカードを出したくない時は3回まで「パス」をして次の人に順番を回せます。
④ 手札がなくなった順に順位が決まる
手札がなくなった順に順位が決まります。ただし「パス」を4回行ったプレイヤーは失格となり、手札はすべて場に置かれます。
神経衰弱
神経衰弱は、記憶力が試されるエキサイティングなトランプゲーム 4人で楽しく遊べます。テーブルに置かれた裏向きのカードから2枚選び、同じ数字ならそのカードを獲得できるというルールです。次のようなやり方になります。
① 52枚のカードを裏向きに並べる
ジョーカーを除いた52枚のカードをシャッフルしてテーブルに裏向きのまま並べます。
② 2枚ずつカードを選ぶ
順番を決めたら裏向きのカードから2枚選んで表向きにします。この時に同じ数字であればその2枚を取って、もう一度2枚カードを選びます。
同じ数字でなければ、そのまま裏向きに戻して次のプレイヤーに順番が移ります。
③ 場のカードがなくなれば終了
場に置かれたカードがなくなればゲーム終了です。取ったカードの枚数がもっとも多いプレイヤーの勝ちとなります。
大富豪
手札をなくした順位で階級が決まるトランプゲーム 4人で遊べる大富豪のルールです。次のようなやり方になります。
①:親を決める
ジョーカーを含めた53枚のカードをシャッフルしてプレイヤーに1枚ずつすべて配り、ダイヤの3を持つ人が親になります。親から順番に左回りで手札から1枚カードを選んで場に出します。
② 前の人より強いカードを出す
手札からカードを出す際には、前の人が出したカードよりも強いカードを同じ枚数出さなければなりません。
同じマークなら連番のカードを3枚以上出すことができ、次の人はその1番強いカードよりも強いカードを同じ枚数出すことになります。
出せるカードがなければ「パス」をして次の人に順番を回します。
③ 順位が決まる
手札がなくなった人から順番に次のような階級が決まります。階級により次のゲームでカード交換をします。
順位 | 階級 | カード交換 |
---|---|---|
1 | 大富豪 | 大貧民に不要なカード2枚を渡す |
2 | 富豪 | 貧民に不要なカード1枚を渡す |
3 | 貧民 | 富豪に不要なカード1枚を渡す |
4 | 大貧民 | 大富豪に最強のカード2枚を渡す |
次のゲームは大貧民が親となりアクションを開始します。
④カードの強さ
通常時はカードの強さは次のようになります。
ジョーカー>2>A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3
ただし4枚以上のカードを出すプレイヤーがいた場合、「革命」が起こりジョーカー以外の強さが逆になります。次の「革命」が起こるまでこの順位は変わりません。
ドボン
ドボンは、手札からカードを出して最初に手札がなくなった人が勝つトランプゲームです。2人でできるトランプとしても遊べますが、4人いるとより楽しく遊べます。ドボンのやり方は以下のようになります。
① 5枚ずつカードを配る
ジョーカーを除いた52枚のカードをシャッフルして、プレイヤーに5枚ずつ裏向きにして配ります。残りのカードは山札として裏向きに重ね、1枚めくって台札とします。
② 手札から1枚出す
順番を決めたらプレイヤーはそれぞれ、台札と同じ数字または同じマークのカードを出し台札の上に表向きに重ねて置きます。
出せるカードがなければ山札から出せるカードを引くまで1枚ずつ抜いて手札に加えていきます。
③ 手札がなくなれば勝ち
最初に手札がすべてなくなった人が勝ちとなりゲームは終了します。
④「ドボン」の宣言
もしすべての手札の数字を合計すると台札の数字と同じになれば、「ドボン」を宣言して手札すべてを出せます。この時はマークは違っていても構いません。
⑤ 特殊カードについて
カードには特別な機能を持つものがあります。
A(エース):次の順番の人を飛ばして、その次の人に順番が移ります。
2:次の順番の人は手札からカードを出せずに山札から2枚引いて手札に加えます。ただし次の順番の人も「2」を持っていたら、さらに次の人が山札から4枚を引かなけばなりません。
8:万能カードとして台札に関係なく出せます。
J(11):プレイする順番を逆回りに変えることができます。
Q(12):2枚以上あれば同時に出せます。
ぶたのしっぽ
ぶたのしっぽは裏向きに置いた場のカードを引き条件により手札が増えていくトランプゲームです。ぶたのしっぽのルールは次のようになります。
① 52枚のカードを裏向きにしてテーブルに円形に並べる
ジョーカーを除いた52枚のトランプカードをよくシャッフルし、テーブルに円を描くようにして裏向きに置いていきます。円の真ん中にはカードを捨てるスペースを空けておきます。
② 順番にカードを1枚ずつ引く
プレイする順番を決めたらプレイヤーは裏向きのカードから好きなものを1枚選んで引きます。
引いたカードは表向きにして円の中央に置きます。この時、前のプレイヤーが置いたカードと同じ色か数字であれば、中央に捨てられたカードすべてを回収し手札とします。
自分の順番が来たらテーブルのカードではなく、その手札から好きなカードを場の中央に出せます。
③ 円形のカードすべてなくなれば終了
場に円形に広げたカードのすべてなくなればゲームは終了します。その時に手札がもっとも少ないプレイヤーの勝ちとなります。
51
トランプゲームの51は5枚の手札をすべて同じマークに揃えたうえで、カードの合計点数を51に近づけた人が勝つ、 4人でできるトランプゲームです。やり方は次のようになります。
① 親がカードを配る
ゲームに参加するプレイヤーはジャンケンなどで親を決め、親はジョーカーを含む53枚のカードをシャッフルしてプレイヤーに5枚ずつ裏向きにカードを配ります。
残ったカードのうち5枚を表向きに5枚並べて「場札」とし、残りのカードは「山札」として重ねたまま裏向きにテーブルに置いておきます。
② 時計回りにアクションを決める
親の左隣にいるプレイヤーから時計回りにアクションを決めます。選択できるアクションには次のものがあります。
- 手札から1枚抜いて場札の1枚と交換する
- 場札をすべて交換する(連続使用は不可)
- 手札すべてを場札と交換する
- パスをする(2巡目以降に可能)
ターンごとに場札1枚を山札から抜いた1枚と交換できます。
③ 手札がすべて同じマークで51点になれば「ストップ」を宣言
5枚の手札がすべて同じマークになり、かつ合計点数が51点になれば「ストップ」を宣言し勝利しゲームは終了します。カードの点数は次のように数えます。
ジョーカー | 10点または11点 |
---|---|
A(エース) | 11点 |
K(キング) Q(クイーン) J(ジャック) | 10点 |
2〜9 | 数字のままの点数 |
④ 「コール」を宣言する
「コール」は51点に達していなくても、5枚の手札すべてが同じマークなら宣言できます。この時点でコールを宣言したプレイヤーよりも高い点数の人がいなければ勝ちますが、ほかのプレイヤーに高い点数の人がいれば負けとなります。
⑤ ゲーム結果により点数が加算される
ゲームが終了したら結果に応じた点数がプレイヤーに加算されます。
ゲームに勝利 | +5点 |
---|---|
ストップを宣言 | +10点 |
コール失敗 | -51点 |
ページワン
ページワンは手札から場に出ているカードと同じマークのカードを順番に出して、1番早く手札がなくなった人が勝ち、というトランプゲームです。基本的に何人でも遊べますが、4人くらいがちょうどよい人数でしょう。
① 親がカードを配る
プレイヤーはジャンケンで親を決め、親はジョーカーを除いた52枚のカードをよくシャッフルしてプレイヤーに4枚ずつ裏向きに配ります。残ったカードは裏向きにして積み札とします。
カードを配り終えた親は手札から1枚を選び、表向きにして場に「台札」として置きます。
② 時計回りにカードを1枚出す
親の左のプレイヤーから時計回りに、それぞれ1枚ずつ手札から台札と同じマークのカードを表向きにして自分の前に置きます。
同じマークのカードがなければ積み札から同じマークのカードが出るまで取ります。同じマークのカードが出るまですべて手札に加えていきます。
③ 1巡したら次の台札を出す
すべてのプレイヤーがカードを出し終えたら、1番大きな数を出したプレイヤーが次の台札を出して左のプレイヤーから順番に同じマークのカードを1枚ずつ置いていきます。
みんなが出したカードは捨て札としてまとめておき、積み札がなくなったらシャッフルして積み札にします。
カードの強さは次のようになります:A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2
④ 手札が残り2枚になったら「ページワン」と宣言する
手札が残り2枚となり、そのうち1枚を出す時には「ページワン」と宣言します。宣言を忘れてカードを出すと、その回で場に出されたカードすべてを手札に加えます。
⑤ 手札すべてなくなれば勝ち
手札が1番最初にすべてなくなったプレイヤーが勝利し、そのラウンドは終了します。
トランプ10
トランプ10はババ抜きと同じような内容のトランプゲームで、 4人で遊べます。2枚の合計数が「10」になるとカードを捨てることができます。やり方は次のようになります。
① 37枚のカードを用意しシャッフルする
トランプ10で使うカードは1〜9までの36枚とジョーカー1枚を含めた37枚です。親を決めたらプレイヤーに時計回りで1枚ずつシャッフルしたカードを裏向きに配ります。
カードを配り終えたら、プレイヤーは手札の中に2枚の合計が10になるカードがあれば表向きにして場に捨てます。
② 時計回りにカードを1枚引く
親からゲームを開始し、プレイヤーは右隣のプレイヤーの手札から1枚のカードを引きます。足して10になる2枚のカードがあれば手札から除き、表向きに場へ捨てます。
③ 手札がなくなった人から抜ける
ババ抜きと同じように手札がなくなった人はゲームから抜けます。最後にジョーカーを持っているプレイヤーの負けとなり、そのラウンドは終了します。
ダウト
ダウトはプレイヤーが手札から1枚ずつ、A(1)から順番に裏向きで場に出していく、4人で遊べるトランプゲーム。 やり方は次のようになります。
① ジョーカーを除く52枚のカードを用意する
プレイヤーはじゃんけんで親を決め、親はカードをよくシャッフルして時計回りに1枚ずつカードをすべて裏向きに配ります。
② 順番にカードを1枚ずつ手札を出す
親から時計回りに手札からカードを1枚ずつ裏向きに出していきます。親は「A(1)」を「イチ」と宣言して出し、次の人は「2」を「ニ」と宣言して出します。
このように数字の順番どおりに出していき、「K(13)」まで出したらふたたび「A」に戻ります。出すカードのマークは何でも構いませんし、複数の連番を一度に出すこともできます。ただしパスをすることはできません。
③ 該当のカードがない場合
もし自分の順番で出すべき数字のカードがない場合には、ほかの数字のカードをその数字のフリをして出せます。
④ 嘘だと思うプレイヤーがいたら「ダウト」をコールする
もしほかのプレイヤーがウソをついていると判断したら、「ダウト」とコールします。コールされた人は出したカードを表向きにします。
もしそのカードがうそのカードであれば、ダウトをコールされた人は場に捨てられたすべてのカードを手札に加えます。逆にうそのカードではなければ、ダウトをコールした人が場のカードすべてを手札に加えます。
⑤ 手札がなくなった人がいたら終了
1番に手札がなくなった人は勝ちとなり、そのラウンドは終了します。2位以下は手札が少ない順になります。
セブンブリッジ
セブンブリッジは役を作って手札を早くなくせば勝つゲームです。ジョーカーを含む53枚のカードを使うトランプゲーム 4人で遊べるルールで、役の作り方や「チー」や「ポン」など、賭け麻雀とよく似ています。セブンブリッジの遊び方は次のようになります。
① カードを7枚ずつ配る
最初に53枚のカードをシャッフルし、4人のプレイヤーに7枚ずつ配ります。残ったカードは裏向きにして山札として置きます。
② カードを1枚引いて1枚捨てる
プレイヤーは時計回りで順番にプレイします。山札から1枚引いて手札からいらないカードを1枚テーブルに表向きに捨てます。このターンを一巡したら次のターンに移ります。
③ 役が出来たら公開する
手札に役が出来たらオープンします。役が複数出来ていればまとめてオープンできます。役を出したら山札から1枚引いて手札から1枚捨てます。
④ 2巡めから捨て札で役を作る
2巡目からはほかのプレイヤーが捨てたカードを使って次のように役を作れます。
- チー:右隣の人が捨てたカードで同じマークの連番3枚が出来たら「チー」と宣言します
- ポン:ほかのいずれかの人が捨てたカードで同じ数字3枚が揃えば「ポン」を宣言します
⑤ 付け札をする
出来た役をオープンしている人は、その済み合わせに手札のカードを付け加えることができます。同数の組み合わせ、または連番の組み合わせにカードを追加します。
⑥ カードがなくなった人がいたら点数計算する
残り1枚の手札を捨ててあがった人が出たら1ラウンドが終了します。勝った人は0点で手札が残った人はマイナス点になります。また次のようなルールがあります。
残ったカード | 点数 |
---|---|
Aと絵札 | -10点 |
2〜10の数札 | 数字どおりのマイナス点 |
7 | 1枚ごとにマイナス点が倍になる |
ジョーカー | マイナス点が5倍になる |
⑦ 役について
セブンブリッジの役は次の2種類があります。
- 同じ数字が3枚以上
- 同じマークの連番が3枚以上
ただし「7」は1枚でも同じマークの連番なら2枚でも出せます。ジョーカーはどのカードの代わりにもなります。